予防歯科
Medical
予防歯科
Medical
「予防歯科」という言葉は聞いたことあるけど、実際になにをするのか分からない、、という方が多いのではないのでしょうか。予防歯科とは、むし歯になってから治療するのではなく「痛くなる前に予防する」という考え方です。
また、生涯にわたりご自身の歯を20本以上残しつつ、その歯全てが機能していることは、口腔内での役割を果たすだけではなく、身体や健康にも関わってくるということもわかってきました。
最近、よく耳にするようになった、8020(ハチマル・ニイマル)運動というのは、80歳まで20本の歯を保とうという運動のことです。
この運動のメインになるのは、歯科医院で定期的に「メインテナンス」を受けていただくこと、そして、ご自身の日々の毎日の中で「セルフケア」を怠らないということです。
ただし、ご自宅でやっていただく、セルフケアだけでは、歯垢や歯石を完全に取り除くことができません。歯科医院で、定期的にPMTCや口腔内診査などの検診を受け、むし歯や歯周病にならない健康な歯を維持していきましょう。
※ご自身でメインテナンスしていただくときに、力を入れすぎてしまう方がいらっしゃいます。歯科医院でブラッシング方法をお伝えしますので、できる限りお伝えする方法で磨くようにしてください。
高濃度のフッ素を塗布してむし歯を予防します。
スケーラーという器具で歯石を取り除きます。
セルフケアでは落としきれていない歯垢を専用機器で落とします。
歯みがきに自信がある人でも、意外に磨けていないことが多いです。ひとりひとりのお口に合った歯みがきの仕方をお教えします。
定期的に、歯や歯ぐきの状態をチェックします。
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはむし歯菌はいないと言われています。なぜむし歯になると思いますか?
むし歯菌を持っている大人の方のお口のスキンシップなどを通して、むし歯菌がうつり、むし歯に感染してしまうのです。
むし歯菌に感染しやすい時期は、生後1歳7ヵ月~2歳7ヵ月の間といわれており、この間に、お子様と同じ箸やスプーンを共有しない、咬み与えをしない等、お口のスキンシップを控えることで、むし歯菌の感染を防ぐことが可能です。
また、お母さん向けにお子様への歯磨きの仕方などお伝えさせていただきます。ご不明な点などありましたらお気軽にご相談ください。
1.歯磨きのお話
保護者の方には、年齢に応じた歯磨きの方法を、お子様がすでにご自身で歯磨きをされている場合は、歯磨きを好きになってもらえるように、丁寧に指導させていただきます。
2.フッ素塗布
むし歯のできやすい・できにくいには、様々な要因があり、その中に「歯の質」というのも含まれています。この「質」を強くしてあげるために「フッ素」を塗ります。
フッ素とは、歯から失われたミネラルを再度取り込みを促進してあげる、表面の耐酸性(酸に耐えうるかの指標)の向上をする、むし歯菌が酸を作り出すのを阻害する効果、歯の表面のハイドロキシアパタイト(歯や骨に含まれるリン酸カルシウム)という物質の密度を上げる効果があります。
3.シーラント
奥歯の噛み合わせにある複雑な溝に、専用のプラスチックを流し込み、食べかすや汚れが溝に入り込まないように防ぐことをシーラントといいます。歯を削ったりする必要はありませんので、小さなお子様でも安心して受けていただけます。
妊娠中の歯周病は、早産および低体重出産のリスクが高まることが、近年わかってきました。これは妊娠中に増加する、女性ホルモンのエストロゲンが大きく関わっています。
歯周病菌がこのエストロゲンを餌にして、増殖してしまい、結果、歯周病や歯周炎の炎症を起こしてしまう環境を作ってしまうのです。
また、妊娠中は唾液の量も減ってしまいます。これも進行を進めてしまう要因の一つです。お子様の予防歯科の部分でも触れさせていただきましたが、口移しやスキンシップも、お子様にむし歯菌を移してしまうこともあります。
妊婦さんの予防歯科では、まず正しい知識を身につけてもらう、また、必要に応じて治療を行わせていただきます。